Friday, August 17, 2012

「オペラ・イタリアーナ」40枚組CDを聴いて



音楽千夜一夜 273

400年に及ぶ歴史を誇るイタリアオペラの中から20人の作曲家を選んで11曲全部で40枚組のセットに編んでいます。

1100円の超廉価盤ですが、メルカダンテの『イル・ブラーヴォ』、ジーノ・マリヌッツィの『ジャクリーの乱』、ジャン・カルロ・メノッティの『ゴヤ』、ボッケリーニの『慈悲深い女』、ガッツァニーガの『ドン・ジョヴァンニ』など、これまで聴いたことも無い珍しいオペラの数々を、スイス・イタリア放送管弦楽団&合唱団など私の偏愛するマイナーなオケ伴、そしてマイナーではあるけれど小澤征爾のように凡庸ではない指揮者たちの演奏で堪能できるのがたまりません。

きわめつけはロシア・フィルハーモニー管弦楽団!をなんとルネ・クレマンシックの棒!でエヴァ・メイ!が熱唱するサリエリの『オルムスの王アクスル』。これを聴くとサリエリの素晴らしさとなぜ彼がモザールに一籌を輸さざるを得なかったのかがよく分かります。

 
     暑中見舞いに返事が来ない不気味さよ 蝶人

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