Tuesday, April 03, 2012

小林正樹監督の「人間の條件・第1部純愛篇」を見て

闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.220

五味川純平の原作を映画化した第1作では、主人公梶の満州老虎嶺鉱山における苦闘を描く。満鉄調査部における机上の空論を過酷な現実に適用することになった梶(仲代達矢)は、現地の鉱山労働者のみならず、上司や同僚、部下、現場監督の抵抗と軍の介入のはざまで苦悩する。

強制労働と搾取に苦しむ工人の労働条件を緩和することによって労働力を向上させようと図る梶だったが、そこに北支から大勢の捕虜が送りこまれ、更に2割増産の命令が下され、理想主義者の梶は新婚まもない妻美千代(新珠三千代)との関係もぎくしゃくしてくるのだった。

佐田啓二・有馬稲子・淡島千景・南原伸二・山村聡などの当時の人気俳優が続々登場するが、娼婦の元締めを演じる淡島千景が妖艶で有馬稲子は陰が薄い。常に力みかえった熱演型の梶は私の苦手な役者だがこれが第1作なので我慢して見物。さすがに山村聡の演技はスケールが大きい。


論理学専門の学生部長神沢惣一郎氏大衆団交で論理が破綻 蝶人

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