Friday, December 07, 2012

ジョン・フォード監督の「バッファロー大隊」を見て




闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.360

のび太 巨匠による一大「法廷」サスペンス西部劇だぞお!

スネ夫 騎兵隊に黒人がいたなんて知らなかったな。元は奴隷の身分だった黒人を南北戦争の後で軍人にしたんだそうだ。それなのに白人よりも勇敢な兵隊がいたんだって。

ジャイアン ぬれぎぬを着せられた黒人の軍曹のルックスも立ち居振る舞いも白人より立派。これでフォードが黒人に偏見を持っていないことがよく分かるが、彼は「追跡者」などを見るとどうもインディアンに対しては差別意識があるように感じられるな。

どらえもん おいジャイアン、今はインディアンは先住民っていうことに青島が都議会で決めたんだってヨ。

しずか 黒人の軍曹が白人の上司を射殺したうえに白人の少女をレイプしてから殺したといって裁判になるの。それを彼の上司の白人が弁護するんだけど、黒人に偏見と敵意を持つ検事役とのちょうちょうはっしの法廷闘争がアパッチとの銃撃戦よりスリリングね。

のび太 被告は自分が殺人を犯していないくせに重要な局面で証言を拒んだり、弁護士役の中尉自身も誰が真犯人なのか分からないまま(最後に突然気付く)弁護を続けるのでハラハラドキドキしながラストまで引っ張られてしまうんだよ。

どらえもん ボク、こんな西部劇は見たことない。裁判長とその奥さんのキャラクターがとても面白く、深刻な裁判劇に笑いとアクセントを与えているね。


3000円のごみ箱を買うか買うまいか1か月も迷っていた建築家ミケーレ・デ・ルッキ 蝶人

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