Thursday, December 06, 2012

ジョン・フォード監督の「リオ・グランデの砦」を見て




闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.359

お馴染みの騎兵隊長のジョンウエインが息子との「父子鷹」を見せてくれるが、その妻であり母親役でもあるモーリン・オハラがじつに美しい。おそらくジョン・フォードは、彼女を手を変え品を変え奇麗に撮るためにこの映画を撮ったのであろう。

またアパッチとの肉弾相打つ追撃戦などに目を奪われてあまり目立たないが、名人ビクター・ヤングの劇伴音楽がじつに見事。この作品はアメリカのさまざまな合唱曲を楽しめるミュージカル映画でもある。

アパッチとの掃討戦の最中にジョンウエインは敵の矢を胸に受けてどうと倒れ、これで一巻の終わりかとハッとさせるが、次のカットではなんとその矢は右腕に刺さっていた、といういい加減さはいかにもB級映画の本領発揮で素晴らしい。

平成の恐山イタコよ軽々に人たぶらかすな閉じよその口 蝶人

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