Tuesday, September 18, 2012

ロン・ハワード監督の「コクーン」「コクーン2」を見て



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.311312


宇宙の彼方から地球のアメリカのフロリダになんたら星人がやって来て、海底に残された彼らの同族を救助しようとする。

その同胞は岩石で包まれた繭(コクーン)の内部に入っているのだが、このコクーンが保管されたプールで泳いだ死に損ないの老人たちがまるで若者のように奇跡的によみがえる、てな妙な噺で、ここでは宇宙人が回春剤として機能していることになる。

やっさもっさ色々あった挙句に、老人たちは、なんたら星人の招待に応じて永遠不滅の青春と不老不死を願いつつ宇宙の彼方に旅立っていくのでしたあ。

おらおめでたや。しかしほんとにそんな異郷で極楽生活をエンジョイできるのかしらね。

その後この映画の続編を見てしまったが、5年後に旅立った老人たちが地球に帰還してやっさもっさする噺だった。

なんたら遊星では極楽不死の生活をエンジョイできるが、地球で楽しみや孫たちとの共生は諦めざるをえない。さあ、どっちを取るかという選択をこもごも強いられるのだったが、遠い将来においてこういう悩みが現実のものになるかもしれない。人類が他者に対して賢明に振舞い良い子にしていればだが。

この映画はバハマで撮影されているのにもかかわらず、この天国的なリゾートの素晴らしさがてんでロケに活かされていない。ロン・ハワードってあんまり才能のない監督だな。


一度だけマリア・カラスのように歌ってみたいな五七五七七で 蝶人

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