Sunday, September 02, 2012

ジョン・G・アヴィルドセン監督の「ロッキー」「ロッキー2」を見て



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.301302

スタローンって偉い。普通の映画なら続編を作ることなど誰ひとり考えない。スピルバーグだろうが、ルーカスだろうが。

ところがこの「ロッキー」という映画では、主人公と世界チャンピオンがリングで予想外の大混戦となるのだが、その結末はアナウンスされない。ボクシング映画なのに、白黒どっちが勝ったかを観客に教えないままで終わってしまうなんて、いい根性しているではないか。

ロッキーと同様、無名の新人監督であったシルベスター・スタローンはこの映画の脚本を書きながら、己の成功に絶対的な確信を懐いていたのであるが、恋人エイドリアンとその兄、そしてジムのコーチの3大キャラクターの設定が、後になって効を奏するのだ。

続編ではシナリオのみならずメガフォンも自分で取るようになる。その演出はさすがに素人ぽいものであるが、お話自体がボクシングに題材を取った漫画的動画なので、それが致命的な欠陥になることもない。

現在の判定方式なら圧倒的にチャンピオンのアポロ有利だが、おされにあされた最終回で1発逆転のノックアウトパンチ! これにはボクシングファンならずとも快哉を叫ばずにはおられないだろう。


スマホで笑いfacebookで泣きtwitterで怒り狂うあなた 蝶人

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