Thursday, June 14, 2012

大野和士指揮リヨン国立の「夜鳴きうぐいすウグイス」を視聴して




♪音楽千夜一夜 265

ベルギーのモネ劇場を経てリヨンオペラのシェフに就任した大野の実力を遺憾なく発揮したストラビンスキーの2010年エクサンプロバンス音楽祭のオペラ公演ビデオです。

指揮もいいし、曲もいいのだが、ロベール・ルパージュによる演出と人形、影絵が最高で、観客の心を遠い昔の中国の宮廷に飛ばしてしまい、しばらくは現実に戻ってこれなくなったほどの幻想力の猛威を振るうのです。

最近は行きすぎた演出が音楽の良さを台無しにするオペラが多いのですが、こういう見事な演出なら大歓迎です。

それにしても大汗かいて泣いていた佐渡裕なぞより遥かに実力のある大野を招かないベルリン・フィルって、馬鹿じゃないだろうか。

夜鳴きうぐいす:オリガ・ペレチャトコ料理人:エレナ・セメノヴァ死神:スヴェトラーナ・シロヴァ漁師:エドガラス・モントヴィダス中国皇帝:イリヤ・バニク侍従:ナビル・スリマン僧侶:ユーリ・ヴォロビエフ
演奏:リヨン国立歌劇場管弦楽団、合唱団指揮:大野和士
人形製作:マイケル・カリー人形振付:マルタン・ジュネスト影絵製作:フィリップ・ボウ 演出:ロベール・ルパージュ

これよりは皇族もパンは己で稼ぐべしさなきだに平成の民の貢は日々重ければ 蝶人

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