Tuesday, November 06, 2012

伊藤大輔監督の「王将」を見て




闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.339

関西を代表する坂田、関東を代表する関根が将棋名人を争う名勝負物語。前者は赤貧洗うが如き陋屋の教養なき素人将棋気違い。後者は白哲の富めるジェントルメンと双方の来歴とキャラクターの対比が歴然としていて面白い。

やっさもっさとエピソードが続き、最後に関根の名人位就任を祝いに東京へ出かけた坂田だったが、危篤に陥った女房の小春を救おうと電話で大声で南無妙法蓮華経を唱えるという演出はあざとい。

練炭で三人自殺したアパートをライトブルーに塗っているペンキ屋さん 蝶人

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