Sunday, November 18, 2012

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の「恐怖の報酬」を見て



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.348

サザエ「初めて観たときはニトログリセリンがいまにも爆発するんじゃないかと思ってハラハラドキドキしたけれど、さすがに3回目になるとこれは単なる映画だと思って冷静に見られるわね。」

マスオ「はじめから終りまでスリルと人間ドラマがぎっしり詰め込まれた内容と質量のある映画だね。でも2時間半はちょっと長いので、前半の中米の酒場のシーンを少しカットしたほうがバランスがよくなると思う。」

波平「イヴ・モンタンとその兄貴分のシャルル・ヴァネルの関係が途中で逆転してしまう。歳を取ると臆病になってしまうんだというヴァネルの言葉が重いね。」

サザエ「それにしてもこの監督は俳優を徹底的に痛めつけ、酷使して自分の思い通りの世界を創造しようとしてるから見上げたものね。モンタンとヴァネルを重油まみれの泥沼ではいずり回らせるなんてよくやるわね。」

フネ「ラストで「美しく青きドナウ」に乗せて車と待ちうける人々が輪舞するシーンはさすがジョルジュ・オーリック。取り残されたモンタンの恋人(監督の元夫人ヴェラ・クルーゾー)が可哀想でした。」


セブンイレブン中国と戦争しているよな変な気分 蝶人

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