闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.213
前者は1982年にダスティン・ホフマン主演でシドニー・ポラックが、後者は1993年にロビン・ウイリアムズ主演でクリス・コロンバスが監督した上質のコメディ映画である。
しかしてその共通点は、いずれも主演男優が女装して中年のおばさん役を好演していることで、異性に扮した芸達者な2人のその語り口やヘアメイク、衣装取り替えのどたばた劇は見る者を抱腹絶倒させずにはおかない。とりわけ同じレストランで家族と社長にダブルブッキングしてしまったロビン・ウイリアムズの悪戦苦闘ぶりには思わず手に汗を握らされる。
2番目の共通点は、いずれも主役の男性が恋する2人の女性ジェシカ・ラングとサリー・フィールドへの思いを女性に扮することでしか伝えられないことで、この矛盾がそれぞれのドラマの牽引力になっているのである。
正体がばれた後のラストはいずれも心が晴れるハッピーエンディングとなり、さわやかな観劇感に浸ることができるでありましょう。
古を振り返ることなく歩むべし 蝶人
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