Tuesday, October 11, 2011

ジュリアード弦楽四重奏団のモーツアルト集を聴いて


音楽千夜一夜 223

お馴染みのソニーによる超格安セットですが、いくら安くても駄目なものは駄目だ!とあら懐かしや土井委員長。ハイドンセットや弦楽五重奏曲の全集を6枚のCDにセットした演奏は見事なのですが、ともかく録音が悪いから聞くに堪えません。

マイクの設定からして近すぎます。まるで大正時代の五右衛門風呂の大衆浴場風で採録したような粗大な音だから、あとで編集しようとしてももう遅い。ともかく録音プロヂューサーがクラッシック音楽のことを分かっていないから、こういう荒く汚らしい調音をするんだな。

今はどうか知らないが、昔のCBSコロンビアやCBSソニーの録音技師はこういうデリカシーのないアホ馬鹿自称専門家が多かったに違いない。

この盤も相当なものだが、少し前に発売されたブタペスト弦楽四重奏団の3回目のステレオ録音も、演奏は素晴らしいのにもっともっとひどかった。リリー・クラウスのモーツアルトのピアノソナタの2度目のステレオ録音も同様で、きっと同じアホ馬鹿技師が手掛けたのだろう。

CBSのみならずドイツグラモフォンの録音技師にも酷い奴がいて、お陰でケンプの2回目のベートーベン全集の出来栄えをさんざんなものにしてしまった。世の中で下手な政治家と指揮者と録音技師ほど罪なものはありませんな。

自閉症を脳障害と認知できず百歳になりたる大病院長 蝶人

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