Tuesday, July 24, 2012

シャロン・マグアイア監督の「ブリジット・ジョーンズの日記」を見て



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.282


ちょっとおでぶでちょっと可愛らしい女子ブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガーが好演)を主人公とするうれしかなしいトタバタ恋愛物語です。

男(女)はどうしても顔が綺麗で体がスリムな女(男)に惹かれてしまうので、この映画のヒロインのようなタイプに愛嬌以上の愛を感じて接近をはかる男性にはとりあえず深甚なる敬意を表したいし、それがやっさもっさ色々あった挙句に落ち着くところに落ち着いたのはまことに慶賀にたえないおはなしなのである。

 しかし世の中には外面似菩薩内心夜叉という男女はいくらでも存在していて、外面が美しくても心の姿かたち、内実の良さというものが外部から窺えないから困ってしまう。

いっそ心の中でなにを考えているのかが額にデジタルでディスプレイ表示されるようになればいいのにと思ったりしながら、ひとの心をほんわかとさせてしまうこの奇特な映画を眺めておりました。

この映画がジェーン・オースティンの小説の影響を受けていると説く御仁が居る。確かに彼氏の名前は「高慢と偏見」に出てくるダーシー氏だが、だからといって特に共通点があるわけではない。小説と違って映画はそんな大層でご立派なものではないわいな。


帽を取り二度お辞儀して別れたりイチロースズキ背番号三十一 蝶人


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