闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.119
ウイリアム・フォークナーの原作だというので期待して見た1957年製作のハリウッド映画でしたが、出来はいまいち、今二、今三ということでさっぱりでした。
主演はお馴染み大根ロック・ハドソン。新聞記者に扮して第一次大戦の撃墜王ロバート・スックに近づくがお目当ては彼の妻のドロシー・マローン。この三角関係を軸にしがない曲芸飛行士の愛と哀しみの人情ドラマが繰り広げられていくが、役者も演技もドラマにも深みがないので、読んだこともないがフォークナーの原作にまでけちをつけたくなる超B級の飛行機映画野郎譚でありました。
事故を起こしたパイロットが群衆が群れる場所を避けて海上に墜落死するという感動のラストは、むかし実際に静岡県で起こった米軍パイロットの英雄的な最期を思い出させてくれました。彼は市街地を避けて河川に降下して亡くなったわけですが。
銀行に勤めておりしこの私利子を間違えうろたえる夢 茫洋
No comments:
Post a Comment