バガテルop75&鎌倉ちょっと不思議な物語第160回
1「障がい者自立支援法」と合わせて市の障害福祉計画の見直しを!
「障がい者自立支援法」は、障がい者を無理やり自立させようとして施設から追い出そうとしたり、収入のない障がい者に従来よりも経費負担を強いて自活困難に追い込むなど、数多くの問題点をかかえており、現在各政党でも白紙撤回や改定を検討中です。
従ってこの法律をもとにした障がい福祉計画の実施は、新法の成立までいったん中止し、それから再検討するべきではないでしょうか。
2障がい者個人個人の状況に対応したきめ細かい施策を!
市の障がい福祉計画の福祉施設から地域生活への移行の「数値目標」にあまりにも力点がおかれすぎています。
施設からどうしても移行できない障がい者も数多く存在しているのに、そうした個人個人の実態とは無関係に年度別の数字で減少計画を立てることは無謀であり、「非人間的」です。数値計画自体を撤廃し、もっと障がい者個人個人の状況に対応したきめ細かい施策を充実させるべきではないでしょうか。
3親亡きあとの障がい者のケアを!
障がい者の親にとって最大の関心事は、親亡きあとの障がい者のケアであります。そのために物心両面の支援を手厚くしてほしいのです。
現在鎌倉市にはかなりの数の通所施設や地域作業所が存在していますが、入所施設は1か所しかありません。今後その需要は急速に高まると予想されるので、その増設を希望するとともに、既存の施設に対する格別の配慮をつよく希望します。
4「障害者」から「障碍者」へ
現在逗子市など全国の多くの市町村、あるいは一般企業の求人広告においても、いわゆる障害者のことを「障碍者」と表記するようになっています。「障害」という表記がなにか悪いもの、世間に悪をなすもの、という印象をともなうところから、あえてニュートラルな「障碍」あるいは「障がい」という用語を使うように変化しているのです。
そこで本市でも遅まきながらこの表現法を採用されてはいかがでしょうか。それは単なる言葉狩りというレベルの問題ではなく、恵まれない弱者に対してどのように接するかという人間としての態度の問題です。わたしたちは、害虫ではないのですから。
5 追記
最近幼女の殺人容疑で知的障碍の男性が逮捕されたが、彼が本当に健常者とおなじ認識と行動でそれを実行したのかは軽々に即断することはできないと思います。
もし彼が結果的に殺人を犯した場合でも、明確な殺意の元で自覚的にそれを行なったのかどうか、専門家の参画のもとでよく調べていただきたいのです。なんとなれば、私が知る限りの知的遅滞者は、殺人を考えたり、実行を計画したり、直接手を下すことなぞ絶対に不可能な人たちだから。
♪障害者を障がい者とひらくこころの優しさよ 茫洋
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