Wednesday, September 10, 2008

レイモンド・カーヴァー著「必要になったら電話をかけて」を読む

照る日曇る日第160回

村上春樹の翻訳によるレイモンド・カーヴァーの未発表の短編集である。

1988年に50歳の若さで亡くなったカーヴァーの人の世のほろにがい哀感をえぐった忘れがたい作品をもう読めなくなることは悲しい。

この人はその短編の最初の1行で、生の無常をさししめすことができた稀有な作家だった。

願わくば、いづれの日にか村上春樹の手になるマイケル・チミノの未完の映画「ドストエフスキー」のシナリオが公刊されんことを。


♪母さん
あのカンカン帽どこへ行ったんでしょうねえ
5年前浅草で買ったあの1500円の麦稈真田 茫洋

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