Friday, September 19, 2008

孫の言葉『おじいちゃん』第一回





ある丹波の家族の物語 その6 ♪遥かな昔、遠い所で第79回


―小学三年生、冬休みの日記から
きょうはおじいちゃんと、なわとびをもっておはかまで、さんぽしました。

おはかについて、さかをのぼっていくと「○○家」とかいたおはかがありました。○○とは、おじいちゃんのみょうじです。

中に入ってみると、おはかが五つありました。手をあわせておいのりをしてから、おはかのまえでなわとびをしました。

あとでおじいちゃんが「じゅうじかのところまでいってタッチして、またもどってくるからとけいではかっといて。」と言いました。わたしは、ちょうどデジタルどけいをもっていたので、「いいよ。」と言いました。

「よーい――どん」と言ったとたんにおじいちゃんがはしりました。じゅうじかにタッチしてもどってきました。そしたら、なんと五四秒でした。


♪紋黄揚羽の雄が由比ヶ浜真っ二つ 茫洋

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