Thursday, December 14, 2006

冬の朝、瑞泉寺で歌う

鎌倉ちょっと不思議な物語20回



夢想国師が手塩にかけし瑞泉寺その庭園に降る紅き花花

光あればもみじはさらに輝かんもろびとこぞりて光待ちおり

紅葉の美しさはない美しい紅葉があるだけさと啖呵きりし人を嘲る紅葉

これやこの水戸黄門の御手植の天然記念物の冬桜見る

もう二度とこのお寺には来れまいと思いつつ訪ねし松陰と子規

夜間はイヌを放つゆえ要注意と立て札せる清泉小学校はあさまし

ピノチェトの棺に吐きしプラッツ陸軍司令官の孫のつばきよ

教育基本法を圧殺し高笑いするお前らの腹黒き野心はお見通しだぜ

是かまたは非なるか意思表示せぬ人をかすかに憎みつつ紅葉を見る

人も世もわれをも呪いつつ見る花のその美しさは限りもなくて

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