Saturday, December 23, 2006

あなたと私のアホリズム その3

♪ 眼には眼を、歌には歌を

「バカの壁」の養老先生が、
「音楽家は言葉にできないことだけを音楽で語った。だから我々はその音楽について言葉で語っても仕方がない」
と、語っていた。
なるほど、それもそうだな、と思った私は、
モーツアルトの「レクイエム」を聴いたあとで、K618の「アベヴェ・ベルム・コルプス」を小さな声で歌った。


♪ カフカのアフォリズムより(池内紀訳)


1)誰一人として自分の精神的な人生の可能性以上のものをつくり出せない。食べること、着るもの、その他もろもろのために働いているように見えるが、それは二の次のことであって、目に見える1着の衣類ごとに目に見えない1着を身につけている。これが人であることのしるしというものだ。あと追い式に存在を築いているかのようだが、それは心理的な鏡(かがみ)文字のようなもの、人はまさに自分の存在の上に人生を建てている。いずれにせよ誰もが自分の人生を(あるいは同じことだが死を)正当化できなくてはならず、この課題から逃れられない。

2)お前とこの世の戦いにおいては、この世に肩入れをせよ。(この世の側に立て。)


私のアホリズムでは、とうてい過負荷のアフォリズムには勝てませんて。

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