Sunday, September 18, 2011

梟が鳴く森で 第3部さすらい 第18回


bowyow megalomania theater vol.1

いままで洋子も、死んだ文枝もただの女の子で、ただの友達で、特別の感情は全然抱いたことはなかったのに、どうして僕ちゃんは突然こんな訳の分からん気持ちにはまりこんでしまったのでしょうか?

ああ、たまらない、たまらない。切ないおう、切ないおう。困った。困ったおう。

こんなことは生まれてはじめてだあ。さあ、どうしよう。どういたらよいのだ。

と叫びながら、灰白色にかげってきた砂丘の頂上から盆のくぼみの奥底までぐるぐるぐるりんと自分から身投げして寝転びながら急速度で落下していくと、僕の頬も、髪の毛も、首も、胸も、パンツの中のオチンチンまでも砂だらけになってしまいました。

 

参人の娘に日替わりで介護される母の無上の仕合わせ 蝶人

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