Tuesday, May 01, 2012

バート・ケネディ監督の「大列車強盗」を見て




闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.235


1972年制作のこの西部劇映画は、なんといっても晩年の御大ジョン・ウェインがその出っ腹で存在感を示していて、それなりの見ごたえがある。

誰かがどこかに隠した大金を欲望にまみれたガンマンたちが争奪するというよくある話だが、はじめは処女の如く殊勝な女らしさを見せてあらくれ男たちの同情を誘っていたアン・マーグレットちゃんが最後に思いもかけぬ正体を見せて一大どんでン返しとなり、そこからこの映画の題名通りの本物の列車強盗が始まるというプロットも面白い。

機知と哄笑をまぶした奇特な一大娯楽西部劇として、映画史に少しは名をとどめておく値打ちはあるでしょう。


無惨やな子等に盗られしオタマジャクシ 蝶人

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