Saturday, October 03, 2009

ジョージ・キューカー監督「恋をしましょう」を見る

闇にまぎれて bowyow cine-archives vol.12

まずタイトルが単純明快でよろしい。なんたってLe t's make loveですぞ。

次にマリロンモンローが単細胞で超可愛いところがよろしい。3番目は、モンローに恋したイブモンタンが彼女の歓心を買おうと歌をビング・クロスビーに習うところがおもしろい。クロスビーに褒められたモンタンが赤くなるところは最高です。(なお彼はおそらくはミスキャストじゃろう。)

モンタンは踊りをジーン・ケリーからも教わるのですが、この場面はもうちょっと長く丁寧に見せて欲しかったのです。

お話は大富豪でプレーボーイで実業家のモンタンがモンローに一目ぼれして、彼女が所属する小劇団の素人役者となって、恋敵と張り合って、すったもんだのどたばたの挙句、ついに初めての恋をハッピーエンドにまでもちこむという軽妙な三文ハリウッド喜劇です。

たしかに三文は三文なのですが、最近のハリウッドも日本映画もこういうこていな三文コメディを生産する余力がなくなってきたのはとても残念です。空疎な「超大作」はもうやめにしてちょうだい。

モンローは亡くなる二年前なのにとても元気。この能天気な映画を見ていると、もっとあの甘美なお色気とおばかなキャラと下手くそな歌を生かしたミュージカル映画にたくさん出てもらいたかったとつくづく思わされます。


♪セクシーシンボルというよりちょいといかれた芋ねえちゃんマリリンモンローノーリターン 茫洋

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