広告戯評 第1回
サラ金の広告というのは、さまざまな規制もあるので、これまでその表現も露出も、多少とも遠慮がちのところがあったような気がします。やはり仕事が仕事ですし、かつて暴力団まがいの強引な取り立てを行ってお役所から営業停止をくらった会社もありましたね。
こういう会社の社長も社員の方も、天下の正業とはいえなんとなく世間に後ろめたい気持ちを少しは心の中に懐いておられるのではないかと推察している次第です。
また、おそらくこういう気持ちは、広告主や広告代理店から指名されればそれがどんな企業、どんなブランドであろうといそいそと馳せ参じる芸能人やタレントさんの心のなかだってあったに違いないのですが、多少イメージダウンになっても結局出てしまうのはやはりギャラ欲しさということでよかったでしょうか、井上和香さん。
元阪神タイガースの江本さんや女優の内田有紀さんも、やはりお金目当てではないのだろうかと下種の勘ぐりをしてしまうのは私だけでしょうか。しかしながら最近あのタモリさんまでが堂々と出演されておるのはいかなる風の吹きまわしにとるものでしょうか。お金などはうなるほどお持ちでしょうに。みしかするとあれはタモリの偽物かも。
それにしても内田有紀さんの衣装はなにやらとってつけたような風俗嬢風でして、その時代錯誤性が際だっているのは、このCMに賭けたスタイリストの時代批評精神のあらわれだったのでしょうか。
♪朝比奈の峠の上の浦島草に小便掛けし憲法記念日 茫洋
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