茫洋広告戯評第3回&勝手に建築観光35回
鳴り物入りでオープンした新宿西口のメガショップですが、なんせ元は家電のサクラヤがあった場所。構造はそのままに真っ白なペイントを施し、かっこよさをきどってみせたものの、入口のサイコロブロックのがさつさといい、各フロアの狭さといい、どうもおちつかない空間設営です。
誰が設計を担当したのか知りませんが、これで世界のファストブランドと対抗しようとはおこがましい。フラッグショップストアなら旗艦店らしい格調の高さが必要ではないでしょうか。
しかし「わたしは1枚で行く」という栗山千明のブラトップのテレビCMやPOLONOWのコピーによるポロシャツ、佐藤可士和のアートディレクションによる和洋のロゴタイプやTシャツキャンペーンなどのクリエイティブの水準は高い。
あれほど安っぽいカジュアルウエアを音楽やデザインでそれなりにおしゃれに見えるようにごまかしている技術がすごいと思います。もちろんその大本には、ユニクロの素材に最新の科学技術を取りいれた商品企画と販売、プロモーションの三位一体が厳然と存在していて、それが大不況下の奇跡の1人勝ちを生み出しているわけですが。
岐れ道の病院の垣根に咲いている黄色い花の名前は何だろう 茫洋
No comments:
Post a Comment