鎌倉ちょっと不思議な物語70回
鎌倉には景観重要建築物が28箇所あるが、そのひとつが平成7年まで小児科病院だったこの建物である。
この病院は夏目漱石が亡くなった翌年の1917年(大正6年)に小町で開業したが、関東大震災で倒壊し、この四つ角の地で再建された。御成通りのシンボル的な存在である。
この建物の特徴は3方に設けられた切妻屋根とハーフテンバー様式の壁である。
建物内部は開業当時の医院の姿がそのまま残っており、特に天井のウサギとニンジン、診察室の鶴の漆喰細工は子供の患者に対する医師の優しい心根をあらわしているようだ。
ちなみに御成町、御成通りという名前は1899年(明治32年)に明治天皇が皇女のために建てたご用邸に由来している。天皇や皇族が御成りになったことから「御成町」の町名がつき、商店街も「御成通り商店街」と呼ばれるようになった。
以上、大半を鎌倉シルバーボランティアガイド協会資料から引用しました。
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