闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.121
前作が興行的に成功したからでしょうか、1982年にまたしてもアガサ・クリスティ原作の同工異曲の観光探偵映画が制作されました。しかもピーター・ユスチノフ扮するポアロやジェーン・バーキンなどが本作にも登場してじつにわざとらしい演技を見せつけていて迷惑です。
今回もまた思いがけない犯人の出現に驚きあきれた私ですが、原作と違って映画では推理の元になる情報が後出しジャンンケンになったりするので、厳密な予想が難しい。それよりも風光明媚な地中海の光景を目で慈しむ種類の映画だと思います。
あとは登場人物がまとう多種多様なファッションですが、この点では今回のアンソニー・パウエルよりも「ナイル殺人事件」のコニー・ウイルスのほうが数等洗練されていました。
美女が棲む隣家に紅しチューリップ 茫洋
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