Thursday, September 09, 2010

梟が鳴く森で 第2部たたかい 第24回

bowyow megalomania theater vol.1

そしたら突然公平君が洋子から僕を引き離してチークダンスを踊り始めました。

僕が呆然としていると、文枝が僕の腕を取って全身を寄せてきたので、僕は文枝とチークダンスをしました。洋子もいい匂いでしたが、文枝も洋子とは少し違ったいい匂いがしました。

女の子の身体は、文枝も洋子もみんなとっても柔らかいものだということが、僕にははじめて分かりました。

そのあとみんなでお互いに相手をとっかえっこして夜が更けるまでダンスを続けました。
僕は生まれてから今日までこんなに楽しかったことははじめてです。

それから僕たちはきのうのぶいっちゃんとひとはるちゃんがどこかから探し出してきた段ボールを何枚も重ねて、それにみんながくるまるようにしてみんなで寝ました。

夜中を過ぎるとものすごく寒くなってきたので、僕は隣の洋子と身体をぴったりくっつけ、お互いに抱き合ったままで寝ました。

公平君は文枝と、のぶいっちゃんはひとはるちゃんと抱き合ったまま寝ました。

みんな幸せそうな顔をして寝ました。



   1か月1滴の水もなく堪える草白く小さき花をつけたり 茫洋

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