bowyow megalomania theater vol.1
それから3時間以上もたって、午後の2時半くらいだったでしょうか。ひとはるちゃんが血だらけになって、服もズタズタに破れて、はあはあ肩で息をしながら、ワアワア泣きながら帰ってきました。
「やられた、やられた、のぶいちがつかまっちゃた。ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、こんちくしょう! あいつらぶっ殺してやるぞお!」
と一息にしゃべって白眼をむいてぶっ倒れました。公平君は、
「洋子、文枝、ひとはるちゃんをかいほうしてやれ」
と言うと、ピストルをぎゅっと握りしめてたった一人でのぶいっちゃんとひとはるちゃんが出かけた方角へすたすたと歩み去りました。
それからおよそ1時間くらいたったでしょうか。ズドーンと音がして、それからアッという叫び声、ウワワワアーという悲鳴が遠くの方から空を切り裂くくようにしてここえてきて、またそれっきりあたりは静かになりました。
一夜明け一億物想う秋となる 茫洋
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