♪ある晴れた日に 第80回
歌ひとつ詠まずに旅から帰りけり
油蝉リュリュリュ晩夏流る
家守棲む家に寝そべる楽しさよ
居待月太鼓叩いて笛吹いて
一夜明け一億沈思の秋となる
イチローが一日一本打つように生きること
魔法使いの棒一閃オオウナギぐるりぐるり
この臭い汗は絶対に私の所産ではないぞ
これでもかこれでもかと君は己の臓物を投げつける
次男去りし翌日仙人草の白く小さな花咲きにけり
求めよさらば与えられんといいしはさだめし若きひとならむ
伊豆の夜真夏の銀河のさんざめきグールドの哄笑谷間を揺るがす
どうしようもなくつまらないのにつまるようにもてはやす世間の痴れ者たちよ
小利口な優等生の脳内にひそと咲きたる黒百合の花
1か月1滴の水もなく堪える草白く小さき花をつけたり
君と共に熊野神社を歩きおれば特許許可局と杜鵑鳴く
楽天的な革命家と革命的な楽天家いずれも困ったものなり
熊のような大猿が名指揮者の猿真似をしていたよ
ウエブによって結ばれし新しき友情ここにあり
ああグルダのフィガロこの演奏を耳にせず泉下の人となるなかれ
どうしてああも自分勝手な男なのだらうと思っているのであろう
まぐわいて産みつけて一週間で死んでいく見事な生き方
一粒の麦死なば多くの実を結ぶのだろうかと一粒の麦は迷う
いずれが最小不幸宰相ならむ阿呆馬鹿絶叫大演説を消す
幾時代かがありまして、茶色い人たち騒いでおりました
私の好きな女子アナなど大海に漂うアブクのようなものなんだなあNHK
ペルリでもやって来たのかフジテレビお台場お台場と毎日騒ぐな
一本の腐りかけたる大根の葉っぱに咲きたる白き花かな
塩酸のたぎる湯の川に投げ入れてみちのくきりしたんを責め殺したり 茫洋
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