鎌倉ちょっと不思議な物語第155回
鎌倉氏の資料によれば、この曹洞宗のお寺は玉縄城第2代の城主北条綱成が建てた瑞光院がはじまりであったが、1575年天正3年に4代城主氏勝が3代城主の氏繁を弔うためにこの地に移し、氏繁の戒名によって龍宝寺として建立したそうである。
創建以来玉縄北条氏の菩提寺で、綱成、氏繁、氏勝の位牌もここに祀られている。境内には江戸時代の典型的な建築物である旧石井家住宅が移築されており、さらにこの近所に住んでいた新井白石の碑もあった。
古拙の趣がある典雅なお寺で、境内には多くの花や樹木が植えられていた。山門の後ろにはかつての玉縄城の諏訪壇を望むことができる。
♪われかつて龍宝という名の上司に仕えたり 茫洋
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