闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.321
1969年8月15日から17日までおよそ50万人を集めてNY州ベセルで開催された屋外ロックコンサートをライヴ収録した長編ドキュメンタリー映画である。
個人で広大な農場を提供した白人の好意あふれるコメントや、白哲の仕掛け人、糞尿をバキュームで汲みだして掃除するオジサン、宴のあとの廃墟のような会場で西瓜を喰らう若者や黙々と後片付けをするボランテイア、河の中で全裸で泳ぐ男女、草っぱらでファックする2人などなど実に興味深い映像がインサートされているが、なんといっても演奏の白眉はジョーズ・バエズの「Swing Low, Sweet
Chariot」、ジャニス・ジョプリンの「Work me
Lord」オオトリのジミー・ヘンドリクスん「アメリカ国歌」である。このように悲愴な歌唱と超絶的なギタープレイは、まさに空前にして絶後であろう。
それにしてもこのような途方も無い楽天的な暴挙が、ベトナム戦争当時のアメリカで可能になったのか今となっては不可解であり、さながら夢の夢のまた夢のように思えてならない。アメリカはその後ものたうちまわって9.11を経験するのである。
来る朝ごとにブッロクフローテ練習していた小学生いつしか髭のリーマンになりおおせたる 蝶人
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