Tuesday, October 23, 2012

ステファン・スケイニ監督の「赤毛のアン アンの結婚」を見て




闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.332

ようやくギルと婚約したアンは、手に手を取ってNYに渡るのですが、ここで彼女が苦労して書きあげた小説が有名作家に盗用されたり、NYの有名病院に就職したギルが上司と衝突したりして、この大都会が嫌になった2人は、再び義母のマリラ無きグリーン・ゲイブルズに腰を落ち着けようとするのですが、そこで第1次大戦が勃発するのです。

高まる愛国運動に押されて応召したギルが行方不明になったのでアンは単身欧州に渡って愛する夫を訪ね歩くのですが、この間にここで詳述するのが面倒くさい奇奇怪怪の事件が相次いで起こりますがわれらが気丈なアンちゃんはこの国難苦難になんとか耐えぬいて奇跡的に夫、そしてNYの有名作家の遺児と共に懐かしのグリーン・ゲイブルズに辿りついたのでした。

しかしこの作品ではアンが奇怪な政治活動家に巻き込まれて命懸けの脱出行を敢行するなど、まるで女ジェームズボンドもどきの大活躍をするので前作との違和感が最後まで残ります。原作者のモンゴメリがこんなスパイ大作戦を書いたとはとうてい思えないのですが。

一杯のコップの中のモーツァアルトを飲む 蝶人


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