闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.75
マルコ・ヴィカリオ監督の「黄金の七人」がロッサナ・ポデスタを賞味するマカロニ映画であったとすれば、これはいちにも二にもあまりにも美しすぎるグレース・ケリーを鑑賞する映画です。
衣装はオードリー・ヘプバーンの着こなしも担当していたエディス・ヘッド。彼女が足にギプスをはめたカメラマン、ジェームズ・シュチュワートのアパートを尋ねるたびに、ユニバーサルスタジオに特設された裏窓セットが見事なファッションショーの舞台になります。
「クールビューティ」といわれた彼女の美貌は、母親のドイツの血からきているようですが、どこかの国の王女になったりしないでずっとハリウッドで活躍してほしかった。とかく王室だの皇室だのに御輿入れする女性は、不幸な運命を辿ると相場が決まっているのです。
いわれなく人の高み立つ人に訳も分からずお辞儀しているよ 茫洋
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