鎌倉ちょっと不思議な物語第237回&茫洋物見遊山記第50回
星ノ井の近くにある名物の力餅屋の近くにあるのがこの御霊神社で、祭神は鎌倉権五郎という勇猛な武将です。
源義家に従って「後三年の役」(1083-87)に出陣した権五郎は、秋田の金沢の柵を攻めたとき、先頭に立って大活躍をしましたが、その際敵から右目を射られました。彼はその矢をそのままにして矢をつがえ、相手を倒してしまいました。
その後味方の三浦平太という武士が毛皮のくつをはいた足で権五郎の顔を抑えて矢を抜こうとしたら、その無礼に怒った権五郎が刀を抜いて殺そうとしたので、平太は非礼を謝罪して、今度は膝で額を抑えながら矢を抜いたそうです。いずれにしても麻酔なしですから、ずいぶん痛かったことでしょうね。
社殿の前には弓立ての松が置かれていますが、これは権五郎が領内を回るときに弓を立て懸けて休んだというひとかかえもある大きな松の木をくりぬいたものです。
それから権五郎の命日である9月18日には、毎年お面をかぶった人たちが行進する「面掛け行列」が行われますが、これは神奈川県指定の無形民俗文化財となっています。
またかつてこの御霊神社の近くには、国木田独歩が住んでおりました。
三台のポルシェとスタインウエイ持つ青森県の山林王の奥さん 茫洋
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