Tuesday, June 21, 2011

梟が鳴く森で 第2部たたかい 第53回


bowyow megalomania theater vol.1

歌いながら洋子は、両手を夜空に高く掲げつつ、細長い身体をゆっくりくねらせながら踊るのでした。

ああ、私の好きだった男の子たちよ

橋爪君、吉元君、黒田君、安田君、相沢君、ヨハン・ヘリベンシエール君、

どこへ行ってしまったの? 

どこかで元気にしているのでしょう?

それとも、もうこの世の人ではないの?

私ももうすぐそちらに行くわ

それまで、そこで待っていてね……

そう言いながら洋子は、青白い満月の下で、踊り続けました。

死者たちのため、生者たちのため、ものみなすべてのため、名づけえないすべてのものたちのために、洋子はいつまでも、いつまでも踊り続けるのでした。

第2部たたかい 完

購入限定弐拾四名様痲論一個五百八拾円也為義母 蝶人

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