Saturday, February 27, 2010

茫洋西暦2010年如月茫洋花鳥風月歌日誌

ある晴れた日に 第71回


90爺マーチを駆って高速逆走

犬よりも猫に好かれる男かな

横須賀や戦争反対南無妙法蓮華経

横須賀やヤンキーも詣でる地蔵尊

ボロボロと歯が欠けてゆく2月かな

死んでしまえばすべて終わりだよ山本耀司
 
物言えば唇寒し民社党

がっつりと見つめ合いたり鷹と我

風穴に光入れたり縄文人

乳さらし光歩むや縄文の女

閉じた眼に何を思うや縄文の人

ミミズクの森に棲みしや縄文の民

深々と青空呑みおり縄文人

光避け思いに沈むや縄文哲学者

かにかくに生きてありしか縄文の民

一塊の土にひそみし命かな

眼口耳われらと違わぬかたちかな
あっけらかんと笑うていたり縄文の人

1万の時を隔てて笑いおる日本列島先住民

電池寿命測定器の寿命も電池が支えているんだ

冠詞がない日本語には骨思想がない

胸を張り空を仰ぎて立ちいたり乳房も陰部もさらけ出しつつ

曇天にヘリ低く飛びし朝年少の友独り逝きけり

我よりも若き人死ぬる日は身を清浄にして静かに慎む 

我よりも若き人死ぬる日よわが過ぎ越しの無様を恥ずる

就活のバカヤローが生み出している恐るべき国家的損失

げに歌舞伎こそわが国が世界に誇る最高の芸術

亡き義父の形見のラルフのスーツ着て出席したり卒業発表会

またしても買うてしもうたりグルダの平均律第2巻

ポネル死せりされどゼフィレッリ残れりわが懐かしきオペラ演出家

3位になっても4位になっても彼女の人生は続いていく

生きておればさらなる高みに登れたが足元の岩ぐらり崩れて 

おくつきにどなたがおわすかしらねどもそのうやうやしきにこうべはたるる

理想を求め孤然と歩み続けたり良沢良順凌雲昭

堕ちよ堕ちよ地獄の果てまで倫理なき小沢民主党

声はせず姿も見せぬ地底人ほんにお前ら屁以下だぜ

倫理なく自由も奪われ仕事せず哀れ沈みゆく小沢民主党

能ある黒猫よりもむしろ能無き白猫を選ぶべし我ら能無き国民

パレスチナの民族衣装を踏みにじるイスラエルの民の驕り昂ぶり

これぞ冥途の土産死に損ないアバドが死の音楽を歓喜の歌にすり替えたり

自分探しに疲れたら癒しを求めて優しい地球に元気をもらう卑しい人たち
 
真逆なので粛々仕分けなにげに弾け回収されるタメ口読み解くこれで良かったでしょうか老人語
 
冬の朝野の鳥も人も歌うべしこの世にあることの喜びと苦しみ



♪この冬もおたまを護らんわれ一人 茫洋

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