ある晴れた日に 第71回
90爺マーチを駆って高速逆走
犬よりも猫に好かれる男かな
横須賀や戦争反対南無妙法蓮華経
横須賀やヤンキーも詣でる地蔵尊
ボロボロと歯が欠けてゆく2月かな
死んでしまえばすべて終わりだよ山本耀司
物言えば唇寒し民社党
がっつりと見つめ合いたり鷹と我
風穴に光入れたり縄文人
乳さらし光歩むや縄文の女
閉じた眼に何を思うや縄文の人
ミミズクの森に棲みしや縄文の民
深々と青空呑みおり縄文人
光避け思いに沈むや縄文哲学者
かにかくに生きてありしか縄文の民
一塊の土にひそみし命かな
眼口耳われらと違わぬかたちかな
あっけらかんと笑うていたり縄文の人
1万の時を隔てて笑いおる日本列島先住民
電池寿命測定器の寿命も電池が支えているんだ
冠詞がない日本語には骨思想がない
胸を張り空を仰ぎて立ちいたり乳房も陰部もさらけ出しつつ
曇天にヘリ低く飛びし朝年少の友独り逝きけり
我よりも若き人死ぬる日は身を清浄にして静かに慎む
我よりも若き人死ぬる日よわが過ぎ越しの無様を恥ずる
就活のバカヤローが生み出している恐るべき国家的損失
げに歌舞伎こそわが国が世界に誇る最高の芸術
亡き義父の形見のラルフのスーツ着て出席したり卒業発表会
またしても買うてしもうたりグルダの平均律第2巻
ポネル死せりされどゼフィレッリ残れりわが懐かしきオペラ演出家
3位になっても4位になっても彼女の人生は続いていく
生きておればさらなる高みに登れたが足元の岩ぐらり崩れて
おくつきにどなたがおわすかしらねどもそのうやうやしきにこうべはたるる
理想を求め孤然と歩み続けたり良沢良順凌雲昭
堕ちよ堕ちよ地獄の果てまで倫理なき小沢民主党
声はせず姿も見せぬ地底人ほんにお前ら屁以下だぜ
倫理なく自由も奪われ仕事せず哀れ沈みゆく小沢民主党
能ある黒猫よりもむしろ能無き白猫を選ぶべし我ら能無き国民
パレスチナの民族衣装を踏みにじるイスラエルの民の驕り昂ぶり
これぞ冥途の土産死に損ないアバドが死の音楽を歓喜の歌にすり替えたり
自分探しに疲れたら癒しを求めて優しい地球に元気をもらう卑しい人たち
真逆なので粛々仕分けなにげに弾け回収されるタメ口読み解くこれで良かったでしょうか老人語
冬の朝野の鳥も人も歌うべしこの世にあることの喜びと苦しみ
♪この冬もおたまを護らんわれ一人 茫洋
No comments:
Post a Comment