鎌倉ちょっと不思議な物語27回
元旦は家族、親戚一同の皆さんと大塔宮へ正式参拝に行きました。
ここは薪能で全国にその名を知られた神社で、足利尊氏の弟、直義によって非業の死を遂げた後醍醐天皇の皇子、護良親王を慰霊するため、明治になってから建立されました。
家内安全を願う善男善女は、宮司の祝福を受けるとともに、ありがたい一場の説話を拝聴するのですが、ことしのスピーチはまことに酷かった。
教育基本法改定論議云々に始まって司馬遼太郎の本や「葉っぱのフレディ」がいかに素晴らしいかというお話、神社で始めた朝顔市の売り上げ大成功の顛末、さらには神社で販売したお札のお陰で交通事故から助かった奇跡の実例、さらにさらに今後神社で企画されているイベントのお知らせまで、とうとうと宣伝広告パブリシティの乱れ撃ちです。
いくら正式参拝が無料だからといってこんな手前勝手な神社のPRをどうして長々と耳にしなくてはいけないのでしょうか?
年頭の厳粛な気分もふきとんで、正月早々けったくその悪いじつに後味の悪い参拝のひとこまでした。
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