ジュリア・ロバーツが大スターの仲間入りを果たしたシンデレラ・ストーリー。ウォール街でその名をとどろかせる実業家、エドワード。ふとしたことからロサンゼルスでしょう婦のビビアンと出会い、2人はパートナーとして1週間一緒に過ごす契約を交わす。そしてビジネスとしての関係だけのはずが、いつしか心ひかれていくことに・・・。ジュリア・ロバーツが徐々にエレガントな淑女へと変身していく姿が見どころの大ヒット作品。(原題:PRETTY WOMAN)〔製作〕アーノン・ミルチャン、スティーブン・ルーサー〔監督〕ゲイリー・マーシャル〔脚本〕J・F・ロートン〔撮影〕チャールズ・ミンスキー〔音楽〕ジェームズ・ニュートン・ハワード〔出演〕リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ、ローラ・サン・ジャコモ ほか(1990年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー〕
リチャード・ギアがロスからサンフランシスコまでジュリア・ロバーツを連れてきてサンフランシスコ・オペラ(日本が単独和平を結んだ会場)で「椿姫」を見せる。
ギアが、「オペラは最初に見た瞬間にその世界に入れるか否かがすぐ分かる」と偉そうなことを言って、娼婦で無教養役のジュリア・ロバーツの反応を終始傍から見守っている。
すると案の上彼女が涙する姿を見てよし、よしとうなずく。自分はまったく感動も、鑑賞もしていない。
こういうところに監督・脚本の「娼婦=無教養」という差別意識が透けてみえる。
王子様が白馬に乗ってかわいそうなシンデレラを助けにくる、というお話を臆面もなくやってのけるシーンもすごい。
80年代後半のセレブのモード(セルッテイ)が現在とあまりにも異なっていたことに驚くが、こういう典型的な悪しきハリウッド映画を馬鹿面下げて見に行った観客の顔が見てみたい。
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