闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.173
1952年製作のアメリカ時代最後の作品です。この映画を見る度に感動するのはライムライトの主題音楽です。プロでもかけないこのメロディを、本来は素人の茶プリンがよくも作曲できたもんだ、といつも感心します。
そしてもちろん映画のハイライトは、車椅子の中で息絶えたカルメロが見守る中でライムライトを浴びたヒロインが、その叙情的なテーマ音楽に乗ってするすると踊り出るところ。チャップリン一世一代のえぐい演出が見事に決まりました。
もうひとつは、なんといっても名優バスターキートンとの競演の場面です。バイオリンを弾くチャップリンとそれに合わせるキートンの息詰まるような対決は、何回見ても息が詰まります。
このシーンのシナリオを書いたのはチュップリンだったと思いますが、喜劇役者としての存在感で勝っているのは6対4でキートンだと思います。しかしよくぞこんな歴史的名場面を映画にしてくれた、と鑑賞するたびに感謝感謝の名画でありまする。
羊雲綿雲鰯雲薄雲朧雲入道雲雲こそは天からの贈り物 蝶人
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