Sunday, November 20, 2011

ステーブン・ソダーバーグ監督の「アウト・オブ・サイト」を見て


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.169

1998年に製作されたイケメン脱獄犯と超美人FBI捜査官が一目惚れ、追いつ追われつしながら超楽天的な結末に至るというこのいかにもなハリウッド映画が、なんと全米批評家協会監督賞を授与されているというので軽いめまいに襲われました。

アメリカがいくら凋落したからといって、美男(ジョージ・クルーニー)美女(ジェニファー・ロペス)が出演しているという以外になんの見どころもないこのアホ馬鹿電動紙芝居に、よりによってそれなりに権威ある賞を与えるとは、この国の映画人の脳味噌のなかに蛆虫が湧いているとしか思えません。

「セックスと嘘とビデオテープ」の監督も、ここではその才能の片鱗さえ窺えず、アマチュア高校生以下のダルな演出を見せつけています。それにしても久しぶりにどうしようもなく下らない映画を見たなあ。

しょうぐあいしゃのむすこをもつきみがしょうぐあいしゃになってしょうぐあいしゃのははをかいぐおしているのはしょうぐあないことなのか 蝶人

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