Tuesday, November 01, 2011

アーネ・グリムシャー監督の「理由」を見て


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.163

ショーン・コネリーが主演する1995年製作のミステリー・サスペンス映画である。

私は年々記憶力がはげしく減退しているので、前に見たことをすっかり忘れてまた見てしまうことが多いのだが、映画の半ばを過ぎてもそのことに気付かず、終わり近くになってようやくなんだ2度目じゃないかとがっくり来ることもしばしばだが、これもその例にもれず、前半の善人が後半で悪人に変身してしまうあざといプロットも忘却の彼方であった。

しかし少女を暴行殺戮した死刑囚を、お人よしの正義の味方ショーン・コネリーが再審法廷闘争に勝利して無罪にしてやったのに、無罪放免されたその男が恩人の妻(地方判事)と娘に対して昔の事件の意趣返しにまたぞろ残虐な復讐に乗り出すなんて、じつにあほらしい話で、こうやって160分かけて観終わった後味も気色悪いことはなはだしい。

コネリーは良い役者なのだから、もっとまともな映画に出るべきだ。

日帝を制圧したりアワダチソウ 蝶人

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