Wednesday, November 02, 2011

シャルル・ミュンシュ指揮「後期ロマンチック作品集」を聴いて


♪音楽千夜一夜 227

ワーグナー、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、マーラー、リヒアルト・シュトラウスを天才指揮者ミュンシュがボストン交響楽団をドライヴして聴かせる7枚組のCD。

どれも素晴らしく聴きごたえがあるが、特に凄いのがマーラーの歌曲「さすらう若者の歌」と「亡き子をしのぶ歌」で、カナダの歌手モーリン・フォレスターの沈湎たる歌唱が深々と心に響く思いもかけない名盤である。

チャイコフスキーの4番と6番の交響曲、「ロメオとジュリエット」、「フランチエスカ・ダ・リミニ」「弦楽セレナーデ」もオケが歌いに歌いまくっており、彼らが当時のクラッシック界のトップを走る名コンビであったことを立証してあますところがない。これほど輝かしいオーケストラを30年近くかかってメタメタにした小沢に無理矢理聴かせてやりたい珠玉の演奏揃いである。

表には野尻裏には大佛と書きたり大佛次郎旧邸 蝶人

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