♪ある晴れた日に その14
海からの風はかすかに鼻をさし今年の夏はいま逝かんとす
梓川青き流れに座しおればマガモの家族餌をねだり来る
飛騨高山上三之町の軒下に咲いていたのは天青の花
ひともとの白き芙蓉の花残しきたみ工房引っ越しにけり
らあらあときょうも賛美歌うたいつつ白髪の老人橋上に立つ
イタリアの脳天気テノール死にたれば地球は少し暗くなりたり(パヴァロッテイ死す)
大本営の秘密漏らさず逝きにけり (瀬島龍三死す)
季語のない俳句をひとつよみました
叱られて今日はどこまでゆくのでしょう
天青のなかに海と空がある
どうしても好きになれない人がいる(安倍退陣)
須賀線に身を投じたるカンナかな
クワガタの肉に食い入る痛さかな
おタマより手塩にかけし蛙かな
名月や世に格別のこともなし
けふもまた蝶よ花よで日が暮れる
紋白蝶に纏わりつかれるうれしさよ
てふてふは未来のために生きている
マンジュシャゲに願を掛けるか揚羽蝶
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